【観光士が教える】観光業に携わる方が絶対読むべきおすすめの観光関連書籍・本10選

「観光学や観光マーケティングを学びたい」

「観光関連の授業を履修したので参考書籍が欲しい」

「観光業を営む上で役に立つ観光関連の書籍は?」

今回は、観光士の私がオススメする観光関連の書籍を10冊紹介したいと思います。

観光業に携わる方、観光学や観光関連の授業を履修する学生、教養として地域観光について学びたい方など、ぜひ参考にしてください。

以下の点を紹介!

・観光士がオススメする観光関連書籍10選

書籍①:観光再生-サステナブルな地域をつくる28のキーワード-(村山慶輔)

・アフターコロナ時代の新たな観光トレンド「再生」に注視しよう!

2010s~2020にかけて、「観光立国」の実現に向け日本全国・地域を挙げて観光客の誘致や観光コンテンツの醸成が行われました。

一方で、観光客の急増や地域の人口減少、観光従事者の働き方、世界的なSDGsの取り組みが活発になる等、観光地域を取り巻く社会・環境・経済の課題は多様になっています。

本書籍は、コロナウィルス禍における観光業の「再生」、デジタル化が促進されるビジネス環境での観光業の「再生」、観光地域の社会・経済・環境の「再生」など、「エコ」や「サステナビリティ―」をテーマに、28の観光トレンド・キーワードから解説しています。

▼関連記事:「観光再生」とは?「再生」をテーマにした28のキーワードを解説▼

書籍②:デービット・アトキンソン 新・観光立国論(デービット・アトキンソン)

・日本全国の観光を生業とする方に改めて読んでほしい「観光立国」の本質

「観光立国」を謳い、自治体のPR動画の作成、MICE誘致、カジノ法案の成立、ICTを活用した観光周遊性の向上支援、多言語化、体験型の観光コンテンツ作りなど、多くの事業や取り組みが行われてきました。

一方で、日本の観光業はポテンシャルを活かしきれず、観光客の増加や地域活性化どころか地域への悪影響を及ぼす事態も起きています。

それは、なぜ起こるのか?

日本のビジネス基盤が原因か?

観光客へのマーケティングやブランド化戦略が成されていない⁉

観光業に携わる人は、絶対に頭に入れておくべき日本式経営の弊害や観光の現状の示唆に富む書籍です。

書籍③:世界一訪れたい日本のつくりかた(デービット・アトキンソン)

・「新・観光立国論」に次ぐ提言、日本の観光を盛り上げる具体的な施策を解説

デービット・アトキンソンの「新・観光立国論」に次ぐ、明確なデータを基に具体的な施策や手法を網羅した一冊です。

日本は、「自然・気候・文化・食」の観光条件を優位に満たしており、世界的にも恵まれた観光資源を有しています。

一方で、多様な観光コンテンツの不足、不十分なマーケティング手法、宿泊・ホテル業の経営体制、意味不明な多言語化など、多くの解決すべき課題があります。

「稼げる観光施策」に向け、データを基に日本の観光業を一刀両断する示唆に富む書籍です。

書籍④:観光亡国論(アレックス・カー,清野 由美)

・「観光立国」の裏の潜む「観光公害」に対する具体的な解決策を提示する一冊

「観光客の急増」により、観光地域の多様な面に悪影響や弊害が及ぼされています。

観光業に携わる人なら必ず考慮・対処しなくてはならない「オーバーツーリズム(オーバーキャパシティー)」や交通量の増加による社会・環境への影響、観光客のマナーや地域住民の生活への弊害など、多くの課題点があります。

地域住民の理解促進のためにも、ぜひ手に取って読んでほしい書籍です。

書籍⑤:地域が稼ぐ観光(大羽昭仁)

・地域は観光でどう稼ぐのか?観光における「体験」をテーマにした観光地域づくりを網羅

日本全国の地域が持つ課題や地方創生において注目される「観光」は、どのような変化を遂げていくのか?

地域が本当に経済的に潤う観光業の本質、トレンドの「体験」をテーマにした観光地域づくりのノウハウやマーケティング手法などを網羅した書籍です。

地域の事例を元に「体験型観光」を紹介しつつ、今後観光業に携わる人が注意しなければならないことを徹底的に解説した一冊です。

書籍⑥:観光学ガイドブック(大橋 昭一,遠藤 英樹,神田 孝治,橋本 和也)

・観光関連学部の学生、観光関連の授業を履修する学生に読んでほしい「観光学」の書籍

「観光学」を学びたい学生が初めに読みたい教科書的な一冊です。

そもそもの「観光学」とは何かから始まり、幅の広い観光を12の諸領域から解説し体系的・総合的に学ぶことが出来ます。

また、観光トレンドである「ニューツーリズム」の視点、「観光学」「観光施策」を学び実践する上でのポイント、観光資源の総合的な分類など、観光業に携わる方、今後携わりたい学生必見の書籍です。

▼関連記事:新たな観光の形「ニューツーリズム」とは?▼

書籍⑦:外国人が見た日本-「誤解」と「再発見」の観光150年史(内田 宗治)

・「外国人が見たい日本」と「日本人が見せたい日本」との乖離を歴史的に比較した書籍

日本が開国し、日本に関心を持つ外国人が増えたことに加え、日本国の国際的な舞台での情報発信など、日本に訪れる観光客が増加しました。

一方で、歴史的に見て「日本人が見せたい魅力」と「外国人が見たい魅力」との間にはギャップがありました。また、それが観光施策にも影響し、的を射ないマーケティングやプロモーション、商品が混在することがあります。

過去の文献や現代のデータを元に、「本当に外国人観光客が求めるもの」を提供するためにはどうすれば良いかを考えさせられる一冊です。

書籍⑧:本気で観光ボランティアガイド

・観光ガイドを改めて考える本質的な「おもてなし」精神を学ぶ書籍

観光ガイドに関する書籍には、観光地の情報や歴史など「何を」伝えれば良いかということが書かれることがあります。

しかし、観光客の関心や消費動向が劇的に変化する中で、教科書的な説明を行うだけで良いのでしょうか?

観光ガイドの本質には、「観光客を楽しませること」があります。

この書籍は、観光ガイドとして活躍するための本質的な部分、どのように観光客を楽しませるか、どのように説明・コーディネートすれば観光客が楽しむかを気付かせてくれる一冊です。

書籍⑨:外国人が熱狂するクールな田舎の作り方

・日本人が気付かない視点「地域らしさ」と本当に外国人観光客が求めるものとは?

日本全国には、日本人が知らないだけでなく、その土地に住む人でさえ気づかない「地域の魅力」があります。

この書籍では日本の田舎に焦点を当て、なぜ外国人が日本の田舎に訪れるのか、可能性溢れる田舎の魅力や企業・自治体経営の重要性など、示唆に富む一冊です。

また、着地型観光やインバウンドツーリズムを推進する企業、自治体に是非読んでほしい書籍です。

書籍⑩:地域引力を生み出す 観光ブランドの教科書

・観光地域づくりや観光商品のブランディングに取り組む観光従事者に必見の書籍

着地型観光や体験型観光がトレンドとして拡大し、多くの企業・自治体が観光客の誘致に向け、観光マーケティングや観光プロモーションを行っています。

この書籍では、観光マーケティングにおける「観光地域のブランド」をテーマに、どのように地域や観光商品をブランディングしていくかのステップを具体的に示しています。

「来て下さい」から「行ってみたい」を感じされるブランド戦略を学びたい方必見の一冊です。

▼関連記事:観光地域ブランドとは?地域のブランディングを徹底解説▼

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