【驚愕】町おこしの失敗理由|間違った「町おこし」がもたらす不幸と失敗とは?【事例】

「町おこしをして、地域活性化を図りたい!」

今アイデアにある「町おこし」は、本当に地域のヒト・モノ・カネを動かし、地域に貢献しえるものか?

今回は、地域自治体や企業、住民がこぞって奮闘する「町おこし」についてポイントを解説します。

なぜ、地域を蝕む町おこしが発生するのか?その失敗理由や失敗した事例など紹介します。

以下の点を紹介!

・「町おこし」とは?どのようなもの?

・「町おこし」の失敗理由と事例

「町おこし」とは?

ここでは、「町おこし」の定義を下記のようにします。

地域における人口流出の抑制と関係人口の増加を図り、また地域文化及び環境と経済、社会を守り活性化する取り組み

「地域振興」を担う諸般の活動を指す「町おこし」ですが、現在まで多くの事例があり、成功した事例に反し、失敗した事例も多く存在しています。

では、なぜ「町おこし」が失敗するのか?失敗だった施策や今後も成功が見込めない事例とは?

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「町おこし」の失敗理由とは?その事例を紹介!

失敗①:一時的なブーム「ゆるキャラ」|経済波及効果も全くゆるい結果に

2011年に初開催され、2020年にその幕を閉じた「ゆるキャラグランプリ」は、良い意味でも悪い意味でも注目された町おこしの事例です。

課題点:費用対効果がとてつもなく低く、税金が浪費する失敗プロジェクト

「くまもん」「ひこにゃん」「ふなっしー」など、誰もが一度は聞いたことのあるゆるキャラはいます。

一方、全国のゆるキャラ総数は2千を超えており、ほとんどは大衆の目に触れず、触れても一瞬の輝きで終わるキャラクターばかりです。

ゆるキャラ関連商品やイベント開催により、一瞬は収益が上がる一方、ゆるキャラ作成やプロモーションにかけた費用や税金などを比較した利益で見ると赤字になることは多々あります。

2千もあるキャラクターの中で勝ち残ることは難しく、町おこしだと思い行った施策が、地域の税金を蝕み、財政悪化を深刻化されることもあります。



失敗②:B級グルメのオンパレード|注目されるは一部の店で経済効果はもはやC級

全国の町おこしには、土地に根付いた「住民の味」でもあるB級グルメがあります。

「B-1グランプリ」に端を発し、多くの地域や自治体がB級グルメの開発∼宣伝に取り組みました。

課題点:①開発されたご当地B級グルメ ②経済波及効果は一部企業と地域のみ

「八戸せんべい汁」「富士宮焼きそば」「甲府鳥もつ煮」など、グランプリを受賞し実際に地域へ多くの観光客が訪れ、町おこし効果があった事例もあります。

一方で、グランプリを受賞しない限り、なかなか日の目を見ないこともあります。

また、グランプリ欲しさに新たなご当地B級グルメを自治体がこぞって開発し、終いには失敗するという事例もあり、町おこしの戦略そのものが間違っていることもあります。

グルメは大きな観光資源である一方、大規模イベントでのちっちゃなスペースで販売する「B-1グランプリ」に多額の資金と労力を消費するメリットはあるのでしょうか?

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失敗③:外部のコンサルタントやシンクタンクによる外注は失敗の温床

地域の自治体や企業は、更なる事業改善や町おこしを目指し、コンサルタントやシンクタンクにマーケティングや企画を依頼することが多々あります。



課題点:事業における責任の所在が不明で、一向に貯まらない経営ノウハウ

コンサルタントやシンクタンクなどに事業を依頼すること自体は悪くない一方、すべてを任せっきりにすることで、経営・事業ノウハウが貯まらない。

そして、コンサル期間が終了しても、めぼしい町おこし効果が現れず、責任追及もされないまま税金が消えるという恐ろしい事例もあります。

行政自体の経営構造やマーケティングノウハウの再構築は重要である一方、町おこしにおいては目先の利益だけに目がいき、結局は失敗し、ノウハウも貯まらないということはあるのではないでしょうか?

失敗④:箱物企画|失費がかさむ道の駅や大型ショッピングモール開発

地域において、新たなショッピングモールや公共施設などが建設され、素晴らしい都市計画が進んでいる、かのように見えることがあるかもしれません。

課題点:①箱物企画の経営ノウハウが乏しい ②ずさんな財政計画によるお荷物施設

典型的な箱物企画による町おこしの失敗事例は、「道の駅」です。

「道の駅」は、地元住民や観光客が訪れる商業施設のように聞こえるかもしれません。

しかし実際は、助成金頼りの財政計画により、上手くテナントが見つからず、初期費用の回収目途が立たないことがあります。

また、経営ノウハウの乏しい自治体職員による管理、行政の制度や税金などによる制限など、民間も事業参入することが難しい状態になるということがあるのです。

失敗⑤:地域の特産品|売れない、そして消える失敗の連続

町おこし事例として、地域資源を活用した特産品の開発があります。

全国的に知られる野菜や加工品などを使った特産品は、知名度も高く、効果的な地域のPRとなることもあります。

課題点:マーケティングノウハウの乏しさ故の特産品開発の失敗

全国的に特産品の開発が行われ、地域の自治体や企業はこぞってPR活動に邁進する一方、

消費者視点に則していない奇をてらいすぎた商品や資金を浪費するだけの間違った販売促進により、成功を待たず消える特産品は多くあります。

素晴らしいアイデアだと思った特産品も、市場では全く価値の見いだせない失敗作だったということもあり得るかもしれません。



失敗⑥:ふるさと納税が与える悪影響|ふるさと納税は良い影響をもたらしているか?

最近では、「ふるさと納税」が納税者と自治体双方に人気な町おこし施策となっていることは周知の事実だと思います。

課題点:税金が消える「ふるさと納税」の恐ろしい事実

「ふるさと納税」は、本質的に税金という限られた資金をどれだけ集められるかというゼロサムゲームにあります。

一方の地域には多くの税収が入る一方、他の地域にはほとんど税収が無くなったという事態も発生しており、急激に地方衰退を進めているという矛盾する点もはらんでいるのです。

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失敗⑦:地域PR・観光動画の無駄|的を射ないPR動画は必要なのか?

毎年、全国のどこかしらで地域をPRする観光動画がアップされています。大分県の「ゆけ、シンフロ部!」や「うどん県動画」などは、よく知られている成功事例です。

課題点:①PR動画の目的が不明確 ②動画の構成と地域の魅力がマッチしない

地域のPR動画が多く発信される一方、人目につかず、Youtubeにポツンとある動画の意義はなんでしょうか?

税金をつぎ込み、芸能人や大きなセットを使ったが、あまり目ぼしい経済効果はなかったという失敗事例は多くあります。

共通していることは、地域の魅力と動画の趣旨がマッチしていないこと。そして、奇をてらいすぎて、何を伝えたいものか不明確な点です。

自治体関係者だけが分かるコンセプトがあったとしても、消費者や視聴者には伝わらず、またSNSなどにアップロードしても、プロモーションノウハウがなく忘れ去られるということも多くあります。

本当に、その地域PR動画は必要ですか?税金をただつぎ込む無駄な企画ではないですか?

まとめ:町おこしの失敗理由や事例から学ぶこと!?

ほとんどの町おこしや地域活性化は、失敗やたいして利益にならないことがよくあります。

それは、財政計画やマーケティングノウハウ、地域の協力要請など、原因は多岐に渡っています。

大事なことは、「自分たちの地域に合った町おこし」を行うことです。

成功事例をただ真似しただけの町おこしは絶対に失敗します。

他地域の失敗事例や理由から、自分たちの地域課題や特徴を踏まえた上で、町おこしを行っていくことが重要でしょう。

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