【書評】デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法（著：西井敏恭）

大手企業のデジタルマーケティングの第一線で活躍する著者がまとめる

デジタルマーケティングの基本でありながら、本質的な考えが詰まった一冊。

デジタル時代のマーケティングで必要なこと、実践的な分析力など、今現在デジタルマーケティングに携わる方、今後デジタルマーケティングに係わりたい人など、あらゆる人に有益な一冊です。

『デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法』の紹介文

「デジタルマーケティングの実践方法が分からない」

「顧客データ分析など難しそう」

本書の特徴は、

デジタルマーケティングで抑えるべき土台となる知識

を「新規とリピート」顧客分析の方法、デジタル広告に対する考え、サイト改善とKPI分析などの観点から解説している点です。

実際に、デジタルマーケティングに携わっているけど、

「データが膨大で分からない」

「ユーザー数やCVR率に一喜一憂してしまう」

など、様々な懸念事項があると思います。

このような方々に向け、デジタルマーケティングにおいて絶対に把握するべき点と効率的にプロモーションを行う実践方法など、基礎でありながら本質的なデジタルマーケティングを理解することが出来るでしょう。

当然、デジタルマーケティング初心者にも分かりやすく、読んでみてより一層の興味・関心が湧いたら、ぜひデジタルマーケティングに取り組んでみてください！

要約ポイント５選

デジタルマーケティングで本当に大切なことを履き違えないように

そもそも「マーケティング」とは、、

「顧客に商品を買ってもらい続ける仕組みや気持ちづくり」です。

デジタルマーケティングにおいて、最先端テクノロジーやツールをどう使ったら良いのか？という話になりがちですが、デジタルマーケティングにおいて見逃しがちな本当に重要なこととは？？

デジタルマーケティングのトレンドに流されない、企業にとって本当にやるべき施策や考え方が網羅されており、企業にとって有益で地に足の着いたデジタルマーケティングの基礎を学ぶことが出来ます。

デジタルマーケティングの顧客獲得において重要なこととは？

「広告をたくさん出して、顧客を獲得するためのデジタルマーケティングツールは？？」

という問いに対して、デジタルマーケティングの顧客管理の実践的ノウハウから重要な点を示唆する一冊です。

本書では、顧客を「新規とリピート」に区分し、それぞれの段階でのデジタルマーケティング施策や顧客データの分析と実践方法などが述べられています。顧客へのデジタルマーケティング及びデータ管理を段階的に分け、その優先度に合った施策や継続的に顧客と接点を持つ方法とは？？

デジタルマーケティングが変える企業のマーケティング活動

「SNSやブログ、綺麗なWebサイトなどを駆使し、顧客獲得に繋げたい」

デジタルマーケティングにおいて、最先端のツールやトレンド媒体などを使うことが目的となるケースが多々あります。デジタルマーケティングは、常に消費者や市場の視点に立ち、検索からコミュニケーションなどのマーケティングプロセスを効率的に踏むために、デジタルツールを使うことと言えます。

本書では、デジタル時代の消費行動やマーケティングプロセスを図式的に解説するとともに、従来のマーケティングとデジタルマーケティングの共通点と相違点を理解し、デジタルマーケティングの本当の理論と実践を学ぶことが出来るでしょう。

広告費用とそのプロモーション方法で重要なこと

「広告費は売上全体の10%が目安」という言葉。

本書では、デジタルマーケティングにおける実際に広告費用を投資する際の重要な点、安易に10%と決めつけず自社にとって最適な広告費用の算出方法について解説しています。また、プロモーションを行う際の重要な点として、顧客が体験するベネフィットの提供方法や継続的に顧客を維持する具体的な施策が解説されています。

絶対に抑えるべきサイト改善とKPI分析

「売上＝セッション数×コンバージョン率×注文単価」

本書では、セッション数やコンバージョン率など売上に関わる流入データの分析方法やそこから考えられるデジタルマーケティング施策の改善方法などが示唆されています。データ分析の仕方と目標設定の方法、効率的且つ有効的なデジタルマーケティングのPDCAサイクルを回すことができるでしょう。

『デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法』書籍情報

【書籍名】：デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法

【著者名】：西井敏恭

【出版社】：翔泳社

【出版日】：2017年10月23日

【頁　数】：210ページ

【目次】