「スマホがないと落ち着かない」
「スマホに若干依存しているかも?」
「スマホが人間の脳に与える影響とは?」
今回は、アンデシュ・ハンセン(著)の「スマホ脳」の要約を紹介いたします。
目次
1,「スマホ脳」(アンデシュ・ハンセン)
・スマホ依存はなぜ起こる?スマホ脳を巡る人間の構造
近年、スマホは老若男女が持っている機器となりました。
一方で、スマホ首やスマホ鬱など、スマホに関連する病気も出てきています。
現在の人間は、1日平均2600回、10分に1回スマホを手に取っているとされています。
それは、平均1日4時間、睡眠時間を除くと、約1日の3分の1はスマホに時間を使っていると言えます。
ネット依存率を見ると、小学生は13.7%、中学生は18.9%、高校生は28.5%とという結果があります。
もはや生活三大病と言えるほど、スマホ依存や起それに起因する鬱病は大きな問題となっています。
では、なぜスマホ依存が起こるのか?
スマホの何が、そこまで魅力的なのか?
「スマホ脳」は、スマホ依存の原因を探る示唆に富む一冊で、読むだけで自身が陥る危険性に気づくことが出来ます。
▼参考書籍:スマホ脳(アンデシュ・ハンセン)▼
スマホ依存を引き起こす原因|危険をはらむスマホ脳
人類が持つ生存感情が引き起こすストレス状態
人類の歴史は、狩猟時代~工業化~現代まで地球の歴史と比較し、遥かに早い速度で進化しました。
しかし、人類が持つ感情や生存本能は、原始時代と変わっておらず、その影響が現代のスマホ・デジタル社会において、悪影響を及ぼしています。
人間は、原始時代には獰猛な肉食動物や人間同士の殺し合い、農業の不作など、多くの生存危機がありました。
そして、人類はそのような危機に対し、「どう行動するか??」という生存感情を元に生活していました。
現代社会の危機とは、上司の気分が悪いこと、電車やバスが遅れた、SNSで連絡がこないことなど、多くの些細なことが起因しています。
その情報過多の時代、全ての危機やストレスに反応を示す生存感情が、逆に現代社会の鬱病や多大なストレスを引き起こす原因となっています。
鬱病の原因はそこにある、「あなたのスマホ」
現代社会、スマホ依存による鬱病は「スマホがもたらすかもしれない通知」に起因しています。
スマホに送られる通知は、気付かぬうちに私たちの生存感情に影響を与えています。
つまり、スマホに送られる通知が「自分にとって危機かもしれない」という感情を引き起こし、過剰に反応することで鬱病になるのです。
ですので、鬱病は悪ではなく、人間に備わっている生存本能が原因とも言えます。
精神力が強いという問題ではなく、人間が生きるために必要な機能が、逆に現代社会では鬱病の原因になっているのです。
「スマホ=ヘロイン」、集中力を分散させる快楽品
人間が進化するには、常に新しい状況に気を遣うことが重要でした。
自分の周囲や環境を知るという動機こそが、人類の生存において重要で、その動機こそ人類をスマホ依存にする原因でもあります。
SNSやライン、ニュースサイトなどをこまめにチェックする人は、「何か新しいこと、何かあるかもしれない」という無意識の感覚があります。
しかし、それが原因で重度なスマホ依存となることもあります。
なんとなく、スマホを見ることがあるという人は、確実にスマホ依存になっているとも言えます。
スマホ依存の原因を探るには、この一冊!
スマホ依存は、直すことの出来る現代病です。スマホ依存を引き起こす原因を理解し、自身の生活を見なすキッカケになるのではないでしょうか?
▼参考書籍:スマホ脳(アンデシュ・ハンセン)▼