「日本酒は、世界でも大人気!!」
「お酒を活用した観光は、大人の観光消費を見込める」
今回は、お酒を観光資源としたニューツーリズム「酒蔵ツーリズム」は何なのか??
事例と共に紹介致します。
以下の点について紹介します。
・酒蔵ツーリズムとは?
・酒蔵ツーリズムのメリットと事例
目次
酒蔵ツーリズムとは
・酒蔵ツーリズム|お酒×観光
・新たな観光「ニューツーリズム」
酒蔵ツーリズムとは、
日本産のお酒を活用した酒蔵見学や利き酒体験、伝統的なお酒の展示などの観光コンテンツを整備し、地域活性化を目指す取り組みです。
酒蔵ツーリズム推進協議会の発足、官民連携で地域のお酒を活用した活性化を目指す「酒蔵ツーリズム推進協議会連携プロジェクト」など、日本や地域一丸となった酒蔵ツーリズムが取り組まれています。
酒蔵ツーリズムは、近年注目される体験型/テーマ型の「ニューツーリズム」に分類され、インバウンド観光客の更なる誘致が期待されています。
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酒蔵ツーリズムのメリット
・地方の地域活性化効果
・観光客の消費単価の増加
・日本酒に関心深い層の誘致
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酒蔵ツーリズムによる地方の地域活性化
地方が秘める酒蔵の魅力
日本において、酒蔵は約1500か所以上あると言われています。
特に酒蔵の多い地域は、
中部地方→399か所
中国・四国地方→272か所
北海道・東北地方→240か所
綺麗で澄んだ水や米などが必要とされることから、地方において酒蔵は発展し、その魅力を酒蔵ツーリズムとして地方は発信するべきです。
地方の経済活性化効果
地方地域において、酒蔵と各飲食店や施設が協働し観光コンテンツを創り上げることも行われています。また、酒蔵ツーリズムに参加した観光客の宿泊滞在、飲食、土産物など、地域の観光資源と繋ぎ合わせ、地域全体の経済活性化に取り組むことが重要です。
インバウンド観光客の消費単価の増加
2017年より「訪日外国人旅行者向け酒税の免税制度」が開始されました。
また観光庁の調査によると、訪日外国人の「旅行中に期待すること」の項目で、
日本酒を飲むこと:24.7%
という結果があります。
酒蔵ツーリズムやお酒の購買は、他の観光資源と比較し、消費単価の増加を多く見込めます。また、免税制度の導入により、地方地域の多用な観光資源として活用されることが期待されるでしょう。
出典:観光庁「訪日外国人の消費動向 訪日外国人消費動向調査結果及び分析2018年 年次報告書」 :観光庁HP
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酒蔵ツーリズムの事例紹介
ニッポンを飲もう!「日本の酒キャンペーン」
平成25年より、国/空港会社/酒蔵業界がタッグを組み、日本のお酒を発信する「日本の酒キャンペーン」が取り組まれています。
成田・羽田・中部・関西4つの国際空港において、訪日外国人を対象にお酒の製法や飲み方、見学可能な酒蔵のPRなど、酒蔵ツーリズムの情報発信を推進しています。アンケート調査によると、約90%の訪日外国人旅行者が、「次回訪日時には、機械があったら酒蔵をぜひ見学したい」と回答していました。
~酒蔵ツーリズムで東北にインバウンド誘致~
パソナグループの株式会社VISIT東北と一般社団法人宮城インバウンドDMOは、宮城県・岩手県南で「酒蔵ツアー」を実施し、日本酒と宮城の魅力を書籍『NIPPON SAKE DISCOVERY会いに行ける酒蔵ツーリズム 仙台・宮城』を出版しています。
酒蔵見学ツアーだけでなく、地元の和菓子作り体験や地元食材の堪能、伝統的な観光施設を巡る旅など様々なツアー内容が用意されています。
日本酒を通じた国際交流~酒蔵ツーリズムの発信~
リカー・イノベーション株式会社は、日本酒を観光資源に酒蔵ツーリズムの魅力を国内外に発信しています。日本語と英語で日本酒の情報発信Webマガジン「KURAND Magazine」を運営し、日本酒を通じた国際交流やワークショップの支援などを行っています。また、訪日外国人向けの酒蔵ツアー等も開催しています。
参考:PRTIMES
【酒都】広島県西条酒蔵通りの酒蔵ツーリズム
銘醸地と称される東広島市西条は、経済産業省の「近代化産業遺産群続33」に選ばれ、酒蔵が軒を連ねる昔懐かしい風情のある土地です。
このような酒蔵を中心とした街並みで、酒蔵体験だけでなく、藍染め体験や日本料理などのグルメ、地酒を楽しめるお酒イベント等を通じ、訪日外国人だけでなく日本人にも酒蔵ツーリズムを提供しています。
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