ガストロノミーツーリズムとは?|2022年注目!奈良のガストロノミーツーリズム

acworksさんによる写真ACからの写真 ガストロノミーツーリズム フードツーリズム
たなか
たなか

みなさん、お食事は好きですか?

様々な食事が好きな人や食べることが趣味という人も少なくはないと思います。みなさんはどうですか?(笑)

今回は、地域で実った食文化を楽しむ「ガストロノミーツーリズム」について紹介したいと思います。また、2022年に開催される「ガストロノミーツーリズム世界フォーラム」の日本からの立候補地が奈良県に決まったことを祝して、奈良県の観光特産品や名物も紹介致します。ぜひ、ガストロノミーツーリズムは何なのかを知って、奈良県や他の地域へガストロノミーツーリズムに足を運んでみては?

ガストロノミーツーリズムとは何なのか?

acworksさんによる写真ACからの写真/ガストロノミーツーリズム

ガストロノミーとは?

ガストロノミーとは、フランスの食文化に起源を持つ言葉で、食事や料理と地域文化の関係を考察することと捉えられており、料理を中心に構成される文化的要素等も研究する食や食文化に関する総合的学問体系です。

ガストロノミーは、日本語で美食学美食術と訳されます。

ガストロノミーツーリズムの推進

ガストロノミーツーリズムとは、上記のガストロノミーの概念を観光・旅行に当てはめたもので、

「地域で育まれた食やその食の背景にある地域の自然や歴史、文化等の魅力に触れることを目的としたツーリズム」

ということが出来ます。

日本では、公益社団法人日本観光振興協会が国連世界観光機関とガストロノミーツーリズムによる地域交流や経済の活性化及び持続的な地域振興の普及に取り組んでいます。

オンライン予約サイトBooking.comが調査したアンケート結果によると、次の旅行先を検討する際には食事が美味しい場所を選びたいと回答した人は75%にも上り、若い世代の糸人は特に食事と旅行を楽しむ傾向にあるというデータを示しています。

このことから、現在そして今後ますます食に関するガストロノミーツーリズムが普及していく可能性が多いにあります。

参考:「グルメ旅行におすすめの都市トップ10」

ONSEN・ガストロノミーツーリズムを活かした温泉地活性化について

2022年、奈良県ガストロノミーツーリズム世界フォーラム

ぴょんぴょんうさぎさんによる写真ACからの写真/奈良県

国連世界観光機関(UNWTO)が2015年から毎年開催している「UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラム」。2022年の世界大会について、まだ開催地は決まっていないものの日本からの開催候補地を奈良県に決定しました。

食と観光を組み合わせ、食を楽しむと共に、その食を育んだ地域の文化や伝統、自然等あらゆるものを体験すること。ひいては、地域文化の対外発信や地方経済の活性化、持続可能な観光の実現をするためのガストロノミーツーリズムのプラットフォームとして毎年各国で開催されています。

そんなガストロノミーツーリズム世界フォーラムが、奈良県で開催される可能性があることは喜ばしいことです。そこで、奈良県の食文化についても紹介したいと思います。

参考:観光経済新聞

奈良県の食文化とは?

ここでは、奈良県の食とその食の背景にある文化や伝統についてガストロノミーしていきましょう!

飛鳥鍋

:鶏がらベースのだし汁に牛乳を加えた一風変わった具材がいっぱいの奈良の鍋料理。

起源は飛鳥時代までさかのぼり、遣唐使が中国から山羊の乳(牛乳)が伝えられ、飛鳥の僧侶達が寒さしのぎの栄養補給として牛乳で鶏肉を煮て食べたのが始まりとなっています。

このような奈良の伝統料理が、「日本人の心の故郷」といわれる明日香村や奈良県内で現代においても食べることが出来ます。

飛鳥鍋
引用:https://www.meijioishiigyunyu.com/recipe/detail/338.html

三輪そうめん

:11月∼3月の寒い時期に盆地の環境下で作られる、細くてもコシのある食感が特徴のそうめん。

1200年前の奈良時代の宝亀年間に、三輪大神神社の神主の次男穀主(たわぬし)という人が、飢餓と疫病に苦しむ人々を救済するため神の啓示を頂き初めて素麺(そうめん)を作ったと言われています。現在でも、大神神社にそうめんを祀る行事があり、素麺作りの守護神といて崇めています。

三輪そうめん
引用:https://wowma.jp/item/333157963

蘇(飛鳥の蘇)

:チーズの一種で、牛乳をゆっくり煮固めたもの

飛鳥から平安期の古代日本で作られていた乳製品、チーズの一種で乳汁を十分に乾燥させ長期間保存できるようにしたもので、古代中国の牛乳発酵食品「酥(そ)」を元祖とする説があります。食用の他、滋養強壮の薬や仏教行事のお供え物としての様々な場面で使われていたが、文献が少なく実際の製造方法が未だ不明な奈良の「幻の食品」と言われています。

古代チーズ「蘇」
引用:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2003/10/news137.html

茶粥(ちゃがゆ)

:お茶を使って作られる粥の総称で、米の他に野菜や芋、豆を入れることが多い。ほうじ茶で作られる奈良茶粥。

奈良では1200年以上も前から茶粥が食べられており、「大和の朝は茶粥で明ける」と言われていた。一方で、奈良県では塩分を多く含んだ茶粥を食すことから胃潰瘍になりやすく胃癌の死亡率が高いという説が出回り、1954年から「茶粥の廃止」が呼びかけられ、常食としての文化が無くなってきている。

茶粥
引用:https://www.tg-uchi.jp/topics/6174

まとめ:奈良や全国のガストロノミーツーリズムを楽しもう

今回は、ガストロノミーツーリズムと奈良県の伝統食や食文化についてその歴史的背景と共に紹介致しました。旅行に行き、ただ食事を楽しむだけでなく、ガストロノミー的な考えに立ち、その食の背景にある地域文化や歴史、自然環境等を考慮して料理を楽しんでみることも面白いかもしれません。

ぜひ、奈良県の食事だけでなく、日本全国のガストロノミーツーリズムを体験してみてください!

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