ドームハウスの利活用|観光業におけるドームハウスの活用事例【事例有り】

かとう
かとう

うすっ、今回は、どこか馴染み深く、そして幾何学的で美しい近年注目のドームハウスについて紹介致します。実は、様々な場面や用途で活用することが出来るドームハウス。今回は、観光業や地域活性化におけるドームハウスの活用事例なども紹介致します。

ドームハウスとは?

ドームハウス
引用:加賀でかがやく
まちこ
まちこ

ドームハウスって、結局ドーム型の家なんでしょ∼?

ドームハウスとは、世界初の新素材である特殊発砲ポリスチレンを構造材として建てられたドーム型の家を指します。

んっ?発砲ポリスチレンとは? 

発砲ポリスチレンとは、発砲スチロールの元となる合成樹脂素材のことです(ポリスチレンを気泡形成して膨らませたのが発砲スチロール)。

そして、発砲ポリスチレンをより強固に頑丈に作り上げたのが特殊発砲ポリスチレンです。

ドームハウスの特徴

1.高い断熱性で、熱や冷気を逃がさない省エネ構造

厚さ20㎝の特殊発砲ポリスチレンは、その厚さから断熱性にも優れており、外気を遮断し、室内の熱や冷気を維持することが出来ます。その為、ドームハウス内のエアコンや暖房器具などエネルギーを削減し、少ない熱量で快適な暮らしをできるようになりました。

2.超軽量でも優れた耐久性

特殊発砲ポリスチレンは、紫外線・薬品・熱などの影響を受けなければ、錆びたり劣化することもありません。また、地震や積雪、強風などの自然災害にも強く、ドームハウスは最も安定している構造です。

3.リサイクル可能素材で地球にも優しい

ドームハウスの構成素材である発砲ポリスチレンは、炭素と水素だけで出来ており、今までのポリスチレンと同様にリサイクルが可能です。また、省エネ設計や森林伐採がないなど、地球環境にも優しいです。

4.短期施工で低コストを実現

素材が超軽量で、ドームハウスのピース組み立ては3∼4人ほどで、7日間あまりで施工可能です。それにより、人件費や無駄なエネルギーを使わず効率的且つ地球環境に優しい設計となっています。

参考:株式会社JapanDomeHouse

ドームハウスを活用した地域観光の事例

地球環境の維持、SDGsの達成に向けた農業ドーム

SDGs、農業ドーム
引用:株式会社ジャパンドームハウス

金沢工業大学がジャパンドームハウス株式会社と共同で研究開発した農業ドームハウスが今後SDGs、地球規模での持続的な開発目標達成に向けて期待されています。

金沢工業大学と株式会社ジャパンドームハウスは長年の研究から電化製品の緩衝材に使用されるなどの耐久性を持つ特殊発砲ポリスチレンを建築構造材として採用し、「発砲ポリスチレンを構造材としたドーム型建築物」として日本で初の国土交通大臣認定を受けました。

国連のSDGs目標では、「すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靭性及び適応力の強化」が掲げられており、耐久性に優れ、且つ省エネ、また病害虫・害獣などの被害も防ぐことが可能で、ビニールハウスや植物工場の建屋としての更なる活用が期待されています。

観光業における役割

観光業界、特に地域の第1次産業において近年、害獣や害虫による農作物や地域資源への悪影響が懸念されています。毎年、山から下りてきた熊や鹿、イノシシなどが農作物を荒らすといったニュースはよく聞き、被害は年間200億円に上ると言われています。

このような観光業の状況で、ドームハウスによる農作物への被害食い止めを行い、地域資源を守りひいては地域観光業を守る取り組みに期待が寄せられています。

参考:金沢工業大学HP

自然溢れる土地、ドームハウスでリゾート気分!

多々良木フォレストリゾート「CoCoDe」
引用:Rakuten Travel

兵庫県の多々良木フォレストリゾート「CoCoDe」では、ドームハウスを活用した宿泊サービスや観光施設化、及び地域特性を生かしたリゾート体験をすることが出来ます。

ドームハウスでは、BBQやペット帯同など家族との時間を快適に過ごすことが出来ます。また、ドームハウス周辺の観光施設として、天空の城と称される「竹田城跡」日本遺産「播但貫く、銀の馬車道鉱石の道」として登録されている「生野銀山」などあり、地域の観光も行うことが出来ます。

多々良木の自然の中でのアクティビティや自然散策、いちご狩りや動物とのふれあい等、様々な自然や地域特性を生かした「モノ・コト・場」も感じることができ、ドームハウスを使った観光で地域活性化を目指しています。

参考:多々良木フォレストリゾートCoCoDe

メルヘンチックな特徴的な形状で、心和む空間を

商業用ドームハウス
引用:株式会社ジャパンドームハウス

株式会社ジャパンドームハウスでは、特徴的なドームハウスの形状を生かして、商業施設として地域にドームハウスの建築コーディネートを行っています。

メルヘンチックな可愛らしい形状から、集客効果も期待でき、地域における交流人口を増やし、地域経済の活性化に貢献しています。また、会社や個人事業者向けのオフィスや事務所のコーディネートも行っており、快適で独創的な空間が人気を博しています。

まとめ:ドームハウスで地域活性化!

今回は、近年注目を集めているドームハウスを使った地域特性を生かした観光や経済活性化効果について紹介致しました。特徴的で可愛らしい形状でありながら、耐久性や断熱性など様々な場面で活躍できるドームハウスは、今後災害時や農業、工場関連、観光施設、地域交流施設として期待がされています。皆さんの地域でもドームハウスを活用した地域活性化を推進していってほしいです。