「観光プロモーションはどう行えば良いのか?」
「観光プロモーションを行う媒体って?」
「観光プロモーションの事例を知りたい!」
今回は、地域観光の要「観光プロモーション」について解説します。
観光プロモーションを行う上での注意点や手法、観光プロモーションの事例について紹介します。
目次
観光プロモーションとは?
観光を通じた地域活性化を達成するために、地域自治体や観光協会などの観光関連団体は、観光マーケティングを行いその実効性を高めることが重要です。
その観光マーケティング施策で重要となる、消費者や顧客に情報を周知し販売を促す「観光プロモーション」
そもそも「プロモーション」とは?
プロモーションとは、企業や団体が提供する製品・サービスの価値を、潜在的な顧客に対し、最適なタイミングと方法で伝え、製品・サービスの購買と顧客満足に繋げる販売促進活動です。
観光プロモーションの定義
観光プロモーションとは、観光マーケティングに関わる販売促進活動全般を指すもの
観光プロモーションにおいては、上記「プロモーション」の広義の意味を採用し、あらゆるステークホルダーに対する販売促進活動を行う必要があります。
地域全体を巻き込んだ観光施策が重要となる中で、企業の顧客だけに焦点を当てた観光プロモーションだけではないセールスプロモーションが重要です。
▼関連記事:なぜ地域全体の観光施策が重要なのか?▼
観光プロモーションの手法・ポイント
セールスプロモーションを行う上で様々な理論やモデルがあります。
では、観光プロモーションを実践する上で重要な手法とは??
観光プロモーション施策では、「AMTUL」が有効性を発揮します。
「AMTUL」とは
認知(Awareness)、記憶(Memory)、試用(Trial)、本格的使用(Usage)、ブランド固定(Loyalty)の頭文字を取った略語
各段階で、可視化できる定量的なリサーチを行い、そのデータに基づき戦略展開すること
日本、地域における観光施策には、マーケティング知識の不足やデータに基づく戦略が成されていないなどの課題があります。
「AMTUL」を活用した観光プロモーションでは、消費者や顧客がどの段階で購買をしたか、どのような心理状態か、その顧客満足度やリピートの可能性などを見える化し、戦略・戦術を策定することが可能となります。
インターネット時代の観光プロモーションを考慮!
上記「AMTUL」に則した観光プロモーションの段階調査を基に、戦略・戦術を策定することが重要です。
そして、さらに重要なモデルが「ZMOT」です。
「FMOT(First Moment of Truth)」という「消費者は、店舗に陳列される商品を見て最初の3~7秒で購入を決める」というモデルを基にした理論で、
「ZMOT(Zero Moment of Truth)」とは
インターネット上での情報収集が購買に影響を与えることを考慮した新たなフレームワーク
誰もがインターネットに接続し、その商品やサービスの口コミを投稿・閲覧できる時代では、企業が関与しえない所で購買が決定される可能性もあり、観光プロモーションを策定する上で熟慮するべき要素です。
観光プロモーション事例
静岡県伊東市「STAY HOME」「VISIT US LATER」∼コロナ禍の観光プロモーション∼
静岡県伊東市は、観光プロモーションの改善を繰り返し、2020年12月時点で2100万回の再生回数を誇るプロモーション動画を制作した自治体の一つです。
デジタル施策において、予算配分を「3:6:1(制作費:広告配信費:分析費)」にすることで、観光プロモーションの配信や分析にも力を入れ、大きく動画をアピールすることに成功しました。
コロナ禍の今、伊東市は「STAY HOME」と「VISIT US LATER」のメッセージを伝える新たな動画を公開し、コロナ後の観光に繋げ、更なる地域活性化を目指しています。
参考:https://youtu.be/diJbijVlmtk
神奈川県鎌倉市「かまくらさん」で繋がる交流|ソーシャルメディアを活用した観光プロモーション
神奈川県鎌倉市は、地域住民やファンによる情報発信・交流メディアを開設することで、鎌倉の魅力を再発見し観光客の誘致に繋げる、地域全体での観光プロモーションを実践しています。
プロジェクト名を「1192人のかまくらさんによる情報発信交流ページ」とし、「かまくらさん」ページに登録した人なら誰もが情報を発信し、地域の魅力を伝える「ヒト=メディア」となることが出来ます。
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